東京を感じる風景
京葉線に乗って新木場あたりから葛西臨海公園、舞浜、新浦安まであたりの車窓の風景に東京を感じる。
「関東平野に広がる首都圏」という小学校の社会の授業で習うような東京だ。
高架を走る京葉線の車窓から北側をみればどこまでも広がる平野に住宅とマンションが無限に広がっている。山がなく、目に見える限界まで市街地だ。
南側をみると湾岸の工場や倉庫、マンションが続く。
海と陸の境界線を戦後の日本人が開発し尽くした姿が広がっている。
そこを極太の動脈のような首都高湾岸線が並走している。
「自然にやさしい、人の暮らしに寄り添う」
などの甘い言葉とは対極の、
「経済発展が最優先。それ以外は後で付け足せばOK」
と言い放つ、高度経済成長期の現実的な潔さを感じるのだ。
日曜日に京葉線に乗ってディズニーランドに行く人たちにまみれこの景色をながめていると、現実と非現実がごっちゃになって、なぜかめまいを起こしそうになる。
では、また明日。