町田を歩く
生まれてはじめて町田を訪れた感想
「多摩の渋谷」という言葉があるくらいには栄えていると聞いたことはあった。
とはいえ、、くらいに思っていたけど想像以上に栄えていた。
新宿からかなり電車に乗って随分郊外にやってきたなという感じでいたので、まさかこんな奥地にこれほど大きな商業地が広がっているとは思いもよらなかった。
多摩の緑と住宅の中に突然現れるので一瞬頭に「砂上の楼閣」という言葉がよぎった。
東京が大きい街だと実感するのは都心にいるときよりもむしろこうやって郊外に来てもなお延々と街がつながっていることを実感する時なのだが、ここまで驚いたのは大宮駅周辺の時ぶりだ。
そして、私はこの町が気に入った。
基本的にニュータウンの中心にある商業地は何もかもが大手資本のチェーン店、量産型の薄っぺらいキョロ充が集まる場所、というネガティブなイメージがある。
おそらく町田もむかしはそうであったに違いない。
ただ、町田の場合その薄っぺらいなりのカルチャーがもう50年近く層をなして文化のミルフィーユができているのだ。
そこはもはやニュータウンではなく、昭和のにおいが漂う文化の層が形成されている。
あまり写真を撮れなかったが、こういった昭和のにおいは駅前の建物、看板、手すりの錆や標識のフォントなど随所にみられる。
こうなってくると街としてのおもしろさが深みを増してくる。おそらく街を開発する立場の人からすると本意ではないのかもしれないが、こうやって街は成熟していくのだということを実感させてくれる訪問となった。
では、また。